歴史秘話ヒストリア 伊400!幻の巨大潜水艦の見逃し動画配信・晴嵐の構造DVD

8月 8, 2020

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NHK「歴史秘話ヒストリア」「伊400 幻の巨大潜水艦」のレビューです。
※2020年8月5日放送(再放送日未定)

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再放送日は未定ですが今回の放送内容は歴史秘話ヒストリアSP「幻の巨大潜水艦 伊400 日本海軍 極秘プロジェクトの真実」の再編集で、動画はDVDで販売されています。

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「歴史秘話ヒストリア」の見逃し動画配信でもご覧になれますよ♪

今回の「歴史秘話ヒストリア」は次週の「ガダルカナル 大敗北の真相」と併せ終戦特集です。

今回は平成27年に放送された
「幻の巨大潜水艦 伊400 日本海軍 極秘プロジェクトの真実」の再編集でした。

旧日本海軍が開発した巨大潜水艦・伊400型潜水艦は、折りたたみ式の翼を持つ攻撃機「晴嵐」を搭載し、アメリカ本土を直接攻撃するために建造された幻の潜水空母(または潜特型潜水艦)です。

2014年、NHKはハワイ沖に沈む伊400の撮影に成功し、元乗組員たちへの取材などから、海軍の極秘プロジェクトの実像を紐解きました。

70年の時を越え姿を現した幻の巨大潜水艦・伊400と、数奇な運命に翻弄された乗組員たちの激動の日々が案内役の渡邊佐和子アナウンサーにより語られます。

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放送内容

日本海軍の極秘プロジェクトとして浮かび上がったのが世界初の「潜水空母」の建造でした。

艦名は伊400型潜水艦。

それは連合艦隊司令長官・山本五十六の構想である「アメリカ本土攻撃」を具現化する事でした。

しかし、空前の「潜水空母」は設計段階から、さまざまな問題に翻弄されました。

中でも難題は「翼全長12mの航空機をプロペラの直径4mほどの格納筒に入れる」という問題でした。

終戦前年にようやく伊400型潜水艦3隻が完成しました、

乗組員たちの多く10代から20代の若者でした。

その乗組員達に与えられた任務とは、アメリカ本土攻撃からアメリカの大艦隊への「特攻」に変わっていきました。

しかし、死を覚悟して出撃した若者たちを、思いもよらぬ事態が待ち受けていました。

その時、伊400乗組員を率いる日下艦長が下した決断は・・・?

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「幻の巨大潜水艦 伊400 日本海軍 極秘プロジェクトの真実」の動画はDVDで販売されています。

世界初の潜水空母とは

日本海軍の伊号潜水艦の内、航空機を3機搭載しアメリカ本土を航空機で爆撃する事を目的として建造された潜水空母です。

伊号潜水艦の「伊」はイロハの「イ」から命名された艦名です。

排水量によって、い号潜水艦、ろ号潜水艦、は号潜水艦と分けられ、一番大きな潜水艦が伊号潜水艦(一等潜水艦)です。

伊400型潜水は、戦略兵器として現在の原子力潜水艦の原型となりました。

それまでは敵艦船の破壊や敵の輸送船を破壊し物資を通商破壊などが米軍にとって潜水艦の役割でした。

しかし、伊400型潜水艦戦は長距離を無給油で敵の本土まで隠密に移動し主砲や艦載機で直接攻撃を行う戦略兵器としての運用を目的としている事が戦後伊400型潜水艦を鹵獲、検証して判明しました。

その後、アメリカは航空機の代わりに潜水艦にミサイル搭載し原子力潜水艦を礎を築く様になりました。

この伊400の技術の流出、特にソ連への流出を恐れたアメリカ軍はハワイ沖で魚雷により処分していました。

計画された伊400型潜水艦は最終的に10隻の建造予定で、その内5隻の建造が着手されました。

その結果、終戦までに伊400(伊号第四百潜水艦・第5231号艦)、伊401(伊号第四百一潜水艦・第5232号艦)、伊402(伊号第四百二潜水艦・第5233号艦)の3隻が完成し伊400、伊401の2隻は実践に参戦しましたが実力を発揮する事なく戦地に向かう途中終戦を迎えました。

伊400型潜水艦3号艦・伊402
伊400型潜水艦3号艦・伊402

伊402は終戦間際の8月11日、呉沖に停泊中米軍の爆撃損傷し修復中に終戦を迎えました。

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ハワイ沖で撮影に成功!

誕生の秘話

連合艦隊司令長官山本五十六の構想で、航空機を搭載し隠密裏に、米国本土東海岸、ニューヨークと首都ワシントンを爆撃(空爆)し、アメリカ人を恐怖に陥れ戦争を早期講話に持ち込む事を目的に建造された大型の潜水空母です。

その格納筒の大きさは、伊400に搭載する艦載機晴嵐水上爆撃機のプロペラの直径に合わせて設計されました。

失われた格納筒を探せ!

伊400型潜水の特徴である格納筒は魚雷の攻撃を受けて沈む時に魚雷の衝撃と水圧により艦載機(航空機)を格納する筒、格納筒(その上の艦橋ごと)が切り離れて船体と違う場所に沈んでしまいました。

そして格納筒の蓋も別な場所で発見されました。

映像では、艦載機(新鋭水上攻撃機晴嵐)を3機収納する為の苦肉の策であるプロペラの先端との干渉を防ぐ為の50センチの直径の穴(くぼみ)も確認出来ました!

極秘の建造プロジェクト

3機の艦載機を発艦させると、安定が悪くなる事に対する安定性と、地球1周半する航行距離を実現する大型の燃料タンクを確保する為に考案されたのが、2つの船体を横に並べ、その真中上部の航空機を収納する格納庫の筒、格納筒を乗せる構造が考案されました。

こうして船体の本体、格納筒(格納庫)、司令塔(艦橋)の3段重の構造で設計が始まりました。

1943年(昭和18年)1月伊400の建造が始まりました。

大型の船体を秘密裏に建造する為に建造は、戦艦大和を建造した広島県呉市の大型ドッグが使用されました。

このドッグは現在も現役でタンカーの建造に使用されていますよ!

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突然の設計変更

時は1943年(昭和18年)4月、伊400の発案者山本五十六大将が南太平洋ブーゲンビル上空で戦死していました。

軍部は伊400の設計変更を命令する事になりました。

本来、伊400は新規で設計される水上攻撃機晴嵐を2機搭載の計画で設計されました。

しかし、制海権を失いボーキサイトなどの鉄の原料を運ぶ輸送船が次々にアメリカ軍の潜水艦により撃沈され、戦略物資が不足し始めていました。

そこで伊400型潜水艦の建造計画の変更が決定しました。

その内容は伊400型潜水艦の生産を18隻から10隻に削減し、米本土の攻撃能力を維持する為に、伊400型潜水艦の艦載機晴嵐を逆に2機から3機に追加して攻撃機の定数は30機以上を維持する、という設計計画の変更が決定しました。

その計画変更通りに晴嵐を3機搭載すると格納筒(格納庫)の長さには収まりきらない事が分かりました。

そこで晴嵐自体も改造を行う事になりました。

横幅は翼をアメリカ軍のグラマンF4FワイルドキャットやF6Fヘルキャットの様に折り返して後ろ向きに折りたたむ構造が取られてました。

※前回のヒストリア特番では世界初の翼の折りたたみ方として紹介されましたが、既にアメリカ軍のグラマンF4Fワイルドキャットが先んじて採用していました。

全長を縮める策として、水平尾翼は途中から下方へ折り畳める様に設計変更し、且つ左右に飛行機を向ける時に使う尾翼の舵「方向舵後」を収納時は真横に向けてる事により格納筒を延長せずに格納する事に成功しました。

また、格納筒の蓋にも50センチの直径の穴(くぼみ)を開け、プロペラの先端のスピナーと呼ばれるカバーがすっぽり入る様にし、ギリギリ3機が格納出来るように伊400、晴嵐に改造を施したのでした。

【動画】晴嵐のカタパルト射出CG
格納筒(格納庫)から射出用レールに乗せられ引き出された晴嵐は、カタパルト上で両翼に着水用のフロートを取り付けられ火薬の推進力により発艦します。

この辺はアシェット社のモデルのプロモーションVで上手く説明されています。

帰還は伊400の近くに着水して、伊400のクレーンで引き上げられ、再び格納筒に収納されます。

この様な経緯で1942年(昭和17年)2月晴嵐の設計が始まりました。

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若き乗組員たち

中国・四国・九州エリアに「ゆめタウン」を展開する大手スーパー「イズミ」の創業者の山西義政氏は伊400型潜水艦の機関兵として乗艦していたそうです。

パナマ運河を攻撃せよ!

作戦はドイツが降伏したことにより大西洋方面の米英米大西洋艦隊がパナマ運河を通り太平洋に移動してくることが予想されたため、魚雷によるパナマ運河のゲート爆砕に変更されました。

それは魚雷によりガトゥン湖の水を溢れさせようという作戦でした。

突然の作戦変更


伊400型潜水艦は、パナマ運河の運河のゲートを破壊する事を念頭においた訓練が開始されました。

しかし、乗組員の訓練が熟練してきた頃には、ドイツは降伏し既に大半の米英艦艇は太平洋に移動済みで、パナマ運河を破壊しても戦略的意義が無い事が判明しました。

そこで、再び攻撃目標がアメリカ艦艇が集まる西太平洋、オーストラリア沖のウルシー環礁(現ミクロネシア連邦)泊地が攻撃目標とする作戦へ変更されました。

悲しき特攻

西太平洋のウルシー環礁に停泊するアメリカ軍艦艇を攻撃目標とし、攻撃予定日は8月17日に決定し、作戦名は「嵐作戦」とされました。

潜水艦部隊、航空部隊を総称して神龍特別攻撃隊と名付けられ、伊四百型潜水艦の「伊400」と「伊401」が1945(昭和20)年7月23日、青森県の大湊港を出撃し、敵の目をそらす為、それぞれ違うルートでウルシー環礁に向かいました。

攻撃機「晴嵐」は戦時国際法違反を承知の上、米陸軍機の特色である銀色に塗装され、アメリカ軍の国籍マークである白星標章が塗られていました。

晴嵐を銀色に塗装しアメリカ軍の国籍マークである白星標章を入れた
晴嵐を銀色に塗装しアメリカ軍の国籍マークである白星標章を入れた

これは、「伊400」と「伊401」の「晴嵐」は6機で、警戒厳重なウルシー環礁への奇襲成功率を少しでも上げるためでした。

無事生還は期待出来ず、速度の足かせとなるフロートは取り付けず、その代わりに限度一杯の爆弾を搭載し敵艦を攻撃後、潜水艦の近くに着水し晴嵐は廃棄し搭乗員を救い出すという名目でしたが、事実上の特攻作戦でした。

8月14日、伊400は伊401とのランデブーポイントのウルシー環礁付近に到達し、伊401の到着を待っている最中に、日本のポツダム宣言受諾を意味する電報を傍受しました。

伊400の日下艦長は部下に戦争終結を知らせて、敵の攻撃を避けるため無線封鎖を実施して、迂回航路をとって帰還の途につきました。

「晴嵐」は、「白星」標章を日の丸に塗り戻し、整備員自らの手でフロートに穴を開けられ、翼も折りたたんだまま、カタパルトで海に射出され廃棄されました。

これは、戦時国際法に違反する機体の廃棄を急いだとも云われています。

※日の丸に戻したか?は諸説あります。

そして、伊400は東京湾北東500海里で、伊401は三陸沖で米軍に拿捕されました。

【動画】降伏し拿捕された伊400型潜水艦

攻撃隊指揮官のである有泉大佐は、伊401艦内で自決しました。

日の丸が降ろされ米国の星条旗が掲げられると伊400型潜水艦の乗組員のすすり泣く声が響いたそうです。

潜水空母の最期

伊400型潜水艦は秘密裏に建造されていた事もあり、アメリカ軍も存在を戦後知ることになり、その大きさに驚愕しました。

伊400、伊401はハワイに曳航され調査の後、ソ連に伊400型潜水艦の性能の情報が漏れる事を防ぐために魚雷で沈められました。(海没処分)

残る伊402は長崎県五島列島沖で米軍艦の艦砲射撃により海没処分されました。

約70年後の2015年7月に船影を海上保安庁が、8月7日に日本テレビの報道番組真相報道バンキシャの取材チームにより五島格納筒が確認されました!

最後に見逃し動画配信のお知らせ

見逃した方に見逃し動画配信のお知らせを紹介します。