蕎麦 きし野 お店はどこ?長野県伊那市高遠町 人生の楽園 高遠そばとは?食べ方は?
人生の楽園では、信州そば発祥の地として知られる長野県伊那市高遠町に伝わる「高遠そば(たかとおそば)」に魅了され、伊那市高遠町に関西(大阪・神戸)から移住し、「高遠そば」のお店「蕎麦 きし野」をオープンさせた岸野靖典・知子夫妻が紹介されます。
高遠そば(たかとおそば)とは、蕎麦つゆに特徴があり、竹のおろし金でおろした大根を、さらしで絞り、そこに焼いた味噌を溶いて蕎麦つゆとして頂きます。
今回は、
・"蕎麦 きし野"のお店はどこ?(店舗情報)
・高遠そば(たかとおそば)とは?
・人生の楽園「長野・高遠町編~運命の味!夢追い蕎麦職人~」 あらすじ
についての投稿です。
—- 放送日:2023年9月2日 —-
“蕎麦 きし野"のお店はどこ?(店舗情報)
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店舗情報
【店名】蕎麦 きし野
【住所】長野県伊那市高遠町東高遠2226-1
【TEL】0265-97-1096(予約不可)
【営業時間】11:00~15:00(L.O.14:00)
【営業時間/冬季】11:30~15:00(L.O.14:00)
※売り切れで早閉まりあり
【定休日】月曜日、火曜日
臨時休業あり
【駐車場】有
周辺に市営駐車有り
観桜期は駐車場の利用不可
蕎麦の種類は2種類
・玄挽き(玄蕎麦挽きぐるみのそば粉)
・丸抜き(蕎麦の外殻を取り除いて挽いたそば粉)
蕎麦粉は高遠産の地粉
長野県伊那市の高遠城址公園の桜は、
「天下第一の桜」と称され、日本三大桜の名所と
高遠城は日本100名城に選定されており、国指定史跡でもあります。
高遠そば(たかとおそば)とは?
高遠そば(たかとおそば)とは、信州そば発祥の地として知られる長野県伊那市高遠町に伝わる蕎麦です。
蕎麦つゆに特徴があり、竹のおろし金でおろした大根を、さらしで絞り、そこに焼いた味噌を溶いて蕎麦つゆとして頂きます。
歴史的には、江戸時代に、出羽(山形県)~陸奥国(福島県・会津藩)~江戸に伝わり、現在も福島県では「高遠そば」の名で食されています。
特徴
「高遠そば」は、白い蕎麦の麺を使用し、その最大の特徴は「からつゆ」と呼ばれる蕎麦汁です。
この「からつゆ」は、大根おろしの絞り汁に焼き味噌を混ぜたもので、辛味のある大根と焼き味噌の風味が特徴です。
辛味大根の絞り汁は通常辛いため、焼き味噌を加えて味を調整します。
歴史
「高遠そば(たかとおそば)」という名前は、信州そば発祥の地として知られる長野県伊那市高遠町に古くから存在したわけではありません。
1643年(寛永20年)信州高遠城(日本100名城)の城主である保科正之公(江戸幕府三代将軍徳川家光公の異母弟)が転封(てんぽう・領地の移転のこと)で、出羽(山形県)を経由して陸奥国(福島県)会津藩の初代藩主(会津松平家当主)として会津に移住しました。
この際、蕎麦好きの保科正之公は、そば職人を引き連れていました。
多くの家来や百姓が保科正之公に従い、その人々が広めた信州に伝わる、ねずみ大根という大根をすりおろし、その絞り汁に信州味噌を溶かして汁をつくり、それにそばをつけて食べる「辛つゆそば(おしぼりそば)」の食べ方が、会津地方で「高遠そば」と呼ばれるようになりました。
平成10年頃、高遠町の人々が福島県会津地方を訪ねた折に、「辛つゆそば」と同じ食べ方が「高遠そば」という名称で提供されていることを知りました。
そして昔から同じ食べ方を守り続けてきた高遠町に「高遠そば」という名前が逆輸入という形で帰ってきたのです。
食べ方
「高遠そば」は、地方の蕎麦としては珍しく、更科そばに近い白い麺を使用しています。
食べ方に特徴があり、「からつゆ」と呼ばれる、大根おろしの絞り汁に焼き味噌を混ぜた蕎麦汁でいただきます。
通常、蕎麦汁は醤油ベースにだしを加えるものが一般的ですが、江戸時代中期以前には醤油が普及する前に、蕎麦は大根の絞り汁で食べられていました。
要するに、「からつゆ」は、高遠そばに特有の昔ながらの蕎麦用の汁であると言えます。
「からつゆ」に使われる大根は、通常「辛味大根」と呼ばれる、辛味の強い大根が使われます。
この大根の辛さが、蕎麦の甘味を引き立てます。
ただし、辛味大根の絞り汁は非常に辛いため、辛味を好みに調整するために焼き味噌が使用されるのです。
この蕎麦汁は、蕎麦つゆとは異なる独特の風味を持ち、その組み合わせが「高遠そば」の魅力となっています。
地域性と文化
「高遠そば」は、地域に根付いた食文化の一部であり、高遠町との深いつながりがあります。地域の農産物を活用した辛味大根や焼き味噌を使った蕎麦汁は、その土地ならではの特産品として愛されています。
「高遠そば」は、その独特の味わいと歴史的な背景から、伊那市高遠町を訪れる人々にとって、地域の風土や文化を感じる一つの手段となっています。
今回の舞台は、長野県伊那市の東端に位置する高遠町です。
信州を代表する名物、「高遠そば」がこの物語の中心にあり、
その魅力に惹かれ、脱サラして蕎麦職人となった岸野靖典さんと、
その支えとなる妻・知子さんが物語の主人公です。
岸野靖典さんは、大阪府豊中市出身。以前は機械メーカーで働いていました。
2010年、神戸市出身の知子さんと結婚し、娘の心音さんも誕生しました。
靖典さんは39歳の時、蕎麦打ちの経験はまったくありませんでしたが、運命の扉が開かれました。
知子さんの兄が高遠町で蕎麦店を経営しており、家族旅行でその店を訪れた靖典さんは、「高遠そば」の美味しさに感動します。
その風味や特有の汁に衝撃を受け、「これを再現したい!」という思いが芽生えました。
最初の試みは上手くいかず、靖典さんは蕎麦の世界に没頭することになります。
家族の支援や知子さんの励ましもあり、40歳の時に一家で高遠町に移住。
アルバイトをしながら蕎麦打ちや汁作り、経営のノウハウを学びました。
1年の修業の後、共同シェアキッチンで蕎麦ランチの店を開き、3年間営業しました。
その期間中に知り合いや仲間が増え、築89年の古民家を購入して改築。仲間たちの協力もあり、
2021年4月に待望の「蕎麦きし野」という高遠そばの店をオープンしました。
夫婦は、店の開業までの経路が少々曲がりくねったものであったが、その選択は正しかったと確信しています。
高遠そばへの情熱が、岸野靖典さんの蕎麦職人の道を歩む原動力となりました。夢に向かって進む靖典さんと、彼を支える知子さん。
そして、地域の人々との温かなつながり。これらを通して、この物語は展開されます。
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