屋村（おくむら）靖子&祥太夫婦が経営を引き継いだ温泉宿長者温泉ゆとり館~新潟県糸魚川市での移住!サタプラ
東京から田舎暮しに憧れ新潟県糸魚川市に移住したら地域の住民が運営する温泉宿「長者温泉ゆとり館」の運営・経営を引き継ぐ事になった温泉の女将・屋村靖子（おくむら やすこ）さん、温泉の番頭の祥太（しょうた）夫婦と一人娘の日和（ひより）ちゃん、そして保護犬で秋田犬の吉くん家族の”幸せいっぱい自己流ライフ”がサタプラで紹介されます。
異色家族のライフスタイルから幸せな生き方を学ぶコーナーでは、屋村夫婦が糸川市に移住した経緯と、1日のルーティン、そして最後の晩餐が紹介されます。
今回の投稿では、屋村靖子&祥太夫婦が温泉の運営を引き継いだ理由や新潟県糸魚川市に移住した理由を紹介します。
長者温泉ゆとり館の運営を引き継いだ経緯とは?
日本で初めて世界ジオパーク（現ユネスコ 世界ジオパーク）に認定された「糸魚川ユネスコ世界ジオパーク」やが国石である翡翠（ヒスイ）で知られる新潟県糸川市の長者温泉ゆとり館とは、新潟県糸魚川市の木浦（このうら）地域の一番奥に位置する集落「中尾地区」にある築100年超える古民家の温泉宿で、日帰り温泉としても利用可能です。
温泉は「長者峰」の麓から湧き出る温泉「中尾北湧水」を源泉としています。
お肌の保湿成分「メタけい酸」が含まれる温泉で、所謂「美人の湯」です。
元は糸川市の施設で地域の区長さんを中心に地域の住民が「集落運営」という形式で運営する日帰り温泉入浴施設「長者温泉ゆとり館」として1995年（平成7年）オープンしましたが、町民の高齢化により体力がかかる温泉の運営には担い手がおらず人手不足に悩んでおり休業していたそうです。
そんな時、田舎暮しに憧れ民宿経営を糸川市に埼玉県古川市出身の屋村靖子（おくむら やすこ）さんが糸川市に移住してきました。
2016年のとある日、屋村靖子さんは回ってきた回覧板に担い手の募集のお知らせを発見し、宿の経営をめざしていた靖子さんは即立候補したそうです。
そして2年後に経営に千葉県栄町出身で友人と経営していた飲食店を辞め移住してきたご主人の祥太（しょうた）さんと「地域‐のこし（町おこしならぬ町のこし）」を信条に地域づくりに、特化した活動をの拠点として、2018年（平成30年）4月1日任意団体「波と母船 ‐nami-to-bosen -」を設立し「長者温泉ゆとり館」の運営を、木浦（このうら）地域の一番奥に位置する集落「中尾地区」から引き継ぎました。
また、令和2年3月より事業展開をすべく法人格を取得し「株式会社 tsugihagiblue」として運営を引き継ぎました。
「地域‐のこし」を信条
将来的には、ゆとり館を訪れたお客さんの中から、ゆとり館の経営を引き継ぎたい、という人材が現れる事を願っています。
二人が老いてから人材を探すのでは無く、自然な形で次の世代に引き継ぐ事を願っています。
この様に「ゆとり館」が、木浦地区の雇用につながる事もtsugihagiblueを立ち上げた理由の一つです。
木浦地区の憩いの場
「ゆとり館」は、木浦地区の集会場の様にもなっており、温泉に来る地元の人は、事務室に立ち寄っておしゃべりしてから帰るそうです。
農作業
[instagram url=https://www.instagram.com/p/Bzj8TioDHCz/ width=400 hidecaption=true] ご近所さんの遊休地の畑を借りて農作業も行います。
農作業は"師匠"と呼ぶ先輩に教わっています。
その師匠さんこそは、前ゆとり館の館長さんです。
[instagram url=https://www.instagram.com/p/CVjDIYSB1Wt/ width=400 hidecaption=true]「野菜を台所で捨てるなら畑で捨てなさい。」
なぜなら「肥やしになるから」との師匠の教えだそうです。
[instagram url=https://www.instagram.com/p/CXTU6TKAzrO/ width=400 hidecaption=true]畑で収穫した野菜は、宿の料理の材料としても使われています。
自宅はDIYでリフォーム
屋村夫婦は田舎に移住する事を計画し、当時靖子さんが津南町（つなんまち）の秋山郷（あきやまごう）にある宿で働いた事もあり、二人で国道8号を西へドライブしていると、右が海、左は山という景色に吸い込まれました。
海と山が同時に迫る光景に感動した屋村夫婦は、そのまま空き家バンクで付近の物件を探し、海の近くの築60年の家を190万円で購入しました。
そして水回りの業者に250万円で依頼した以外は靖子さんが中心にDIYで材料費50万円ほどで経年劣化した壁や床をリフォームしました。
床は畳張りの和室でしたが、フローリングにリフォームしています。
ウッドデッキのピザ窯は靖子さんのお父様の自作だそうですよ!
新潟県糸魚川市ってどんな場所?
最後に、長者温泉ゆとり館がある糸川市について紹介します。
「ゆとり館」がある新潟県糸魚川市は歴史的にも日本が大陸から分離した時に東西に分かれた跡に出来たフォッサマグナ上にあります。
温泉に恵まれた土地です。
糸魚川市は、フォッサマグナの西側にあり、新潟県糸魚川市の親不知付近から諏訪湖を通って、安倍川（静岡市駿河区）付近に至る大断層線の「糸魚川ー静岡構造線（糸静線）」上にある為、日本列島が誕生した太古の断層に溜まった化石海水から湧き出る温泉に恵まれた土地です。
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観光スポットの「ひすい峡」へは「長者温泉ゆとり館」から45分程だそうです。
エメラルドグリーンの小滝川と明星山の岩肌が迫力満点との事ですよ。