ブラタモリ 平等院鳳凰堂|阿弥陀如来坐像・九品往生・ロケ地撮影場所まとめ
2026年6月6日放送の「ブラタモリ」では、京都府宇治市にある世界遺産・平等院鳳凰堂が紹介されました。
10円玉にも描かれている鳳凰堂は、平安時代の貴族・藤原頼通が極楽浄土をこの世に再現しようとして建てた阿弥陀堂です。
番組では、左右対称の美しい外観、池に映る姿、国宝・阿弥陀如来坐像、雲中供養菩薩像、九品来迎図などから、鳳凰堂に込められた「美への執念」と「極楽往生への願い」に迫りました。
この記事でわかること
- ブラタモリで紹介された平等院鳳凰堂の見どころ
- 鳳凰堂が「極楽浄土」を表している理由
- 国宝・阿弥陀如来坐像と雲中供養菩薩像の意味
- 九品往生・九品来迎図とは何か
- 藤原頼通が鳳凰堂に込めた思い
- 平等院鳳凰堂のロケ地・撮影場所
ブラタモリのお題は「平等院鳳凰堂 美しさの秘密とは?」
平等院鳳凰堂は、1053年に藤原頼通によって建てられた阿弥陀堂です。
池のほとりに浮かぶような姿、翼を広げた鳥のような建物、屋根上の一対の鳳凰像が特徴で、まさに「極楽浄土の宮殿」を思わせる美しさがあります。
ブラタモリでは、この鳳凰堂の美しさが単なる装飾ではなく、藤原頼通の死生観や末法思想と深く結びついていることが紹介されました。
平等院鳳凰堂はなぜ美しい?
鳳凰堂は、中央の中堂を中心に、左右の翼廊、背後の尾廊で構成されています。
正面から見ると左右対称のシンメトリーになっており、まるで鳳凰が翼を広げているように見えます。
しかし、建物として見ると不思議な点もあります。翼廊の2階には上がるための階段がなく、実用性よりも外観の美しさが優先されています。
つまり鳳凰堂は、生活や移動のための建物というよりも、見る人に極楽浄土を感じさせるための「見せる建築」だったと考えられます。
阿字池に映る鳳凰堂
鳳凰堂の前には阿字池が広がっています。
水面に鳳凰堂が映ることで、建物が池に浮かんでいるように見えます。
これは、仏教経典に描かれる極楽浄土の池や宮殿を、この世に再現するための演出です。
番組でタモリさんが注目したのも、鳳凰堂が単体で美しいだけでなく、池や周囲の景観と一体になって極楽浄土を表現している点でした。
鳳凰堂の内部にある国宝・阿弥陀如来坐像
鳳凰堂の中心には、本尊である国宝・阿弥陀如来坐像が安置されています。
この阿弥陀如来坐像は、平安時代を代表する仏師・定朝の作とされ、現存する唯一確実な定朝作の仏像として知られています。
阿弥陀如来は、亡くなる人を極楽浄土へ導く仏様です。
鳳凰堂は、藤原頼通が阿弥陀如来に救いを求め、死後の極楽往生を願った場所でもありました。
天蓋の鏡は光の演出
阿弥陀如来坐像の上には、豪華な天蓋があります。
天蓋には鏡がはめ込まれており、ろうそくなどのわずかな光を反射して、堂内を幻想的に照らす役割があったと考えられています。
暗い堂内で仏像や装飾がほのかに輝く様子は、光に満ちた極楽浄土を表す演出だったのでしょう。
雲中供養菩薩像とは?
阿弥陀如来坐像の周囲には、国宝・雲中供養菩薩像が配置されています。
雲中供養菩薩像は、雲に乗って楽器を奏でたり、舞を舞ったりする菩薩たちの像です。
その数は52体。琵琶、笙、横笛、鼓などを持つ像もあり、阿弥陀如来が極楽浄土へ迎えに来る場面を、華やかな楽団のように表現しています。
ブラタモリでは、この空間を「極楽浄土へのお迎え」の場面として紹介していました。
九品往生と九品来迎図とは?
鳳凰堂の壁や扉には、国宝「九品来迎図」が描かれています。
そして先日、平等院の『九品来迎図』を紹介する番組で「先頭の菩薩が手にしているのは蓮の花。往生者の魂を蓮に乗せて極楽浄土に運ぶ。」と説明しているのを聞いた。来迎図の蓮に比べてあまりにも小さな庭の蓮を見ては「(私の)乗る?」と訝しんでいる。 pic.twitter.com/48o9VNAkjk
— genノneg (@gennonneg) August 5, 2018
九品往生とは、亡くなった後に極楽浄土へ生まれ変わる際、生前の行いや信仰の深さによって9つの段階に分けられるという考え方です。
- 上品上生
- 上品中生
- 上品下生
- 中品上生
- 中品中生
- 中品下生
- 下品上生
- 下品中生
- 下品下生
本来は、往生のランクによって阿弥陀如来や菩薩の迎え方に違いがあるとされます。
しかし、鳳凰堂の九品来迎図では、どの場面にも華やかな来迎のイメージが込められていると考えられています。
そこには、藤原頼通の「どのような形でも極楽へ行きたい」という切実な願いが表れているのかもしれません。
藤原頼通はなぜ鳳凰堂を建てた?
鳳凰堂が建てられた1053年は、末法思想が広がっていた時代です。
末法思想とは、仏の教えが衰え、世の中が乱れる時代に入るという考え方です。
平安貴族たちは、死後に極楽浄土へ行くことを強く願うようになりました。
藤原頼通にとって鳳凰堂は、権力や財力を示す建物であると同時に、自分自身の死後の救いを願うための場所でもあったと考えられます。
ロケ地・撮影場所:平等院鳳凰堂
| 名称 | 平等院鳳凰堂 |
|---|---|
| 住所 | 京都府宇治市宇治蓮華116 |
| 見どころ | 鳳凰堂、阿字池、阿弥陀如来坐像、雲中供養菩薩像、平等院ミュージアム鳳翔館 |
| 関連人物 | 藤原頼通、定朝 |
| 番組での注目点 | 極楽浄土を再現した建築美、九品往生、来迎の表現 |
| アクセス | JR奈良線「宇治駅」または京阪宇治線「宇治駅」から徒歩圏内 |
平等院鳳凰堂を観光するならここに注目
実際に平等院鳳凰堂を訪れるなら、正面から見るだけでなく、阿字池に映る姿にも注目したいところです。
晴れた日には水面に建物が映り、まるで鳳凰堂が水に浮かんでいるように見えます。
また、平等院ミュージアム鳳翔館では、雲中供養菩薩像や鳳凰、梵鐘など、鳳凰堂の美を支える国宝を間近に見ることができます。
平等院鳳凰堂の美しさを更に引き立てたもの
平等院鳳凰堂の美しさを更に引き立てたものは別ページ「平等院鳳凰堂の美しさを更に引き立てたもの」に続きます。
まとめ
ブラタモリで紹介された平等院鳳凰堂は、単なる美しい観光名所ではなく、平安貴族・藤原頼通の死生観や極楽往生への願いが込められた建築でした。
左右対称の外観、阿字池に映る姿、阿弥陀如来坐像、雲中供養菩薩像、九品来迎図。
そのすべてが、極楽浄土をこの世に再現するための演出だったと考えると、平等院鳳凰堂の見え方が大きく変わります。
ブラタモリをきっかけに訪れるなら、ぜひ「美しさの理由」に注目して歩いてみてください。