ブラタモリ 諏訪~なぜ人々は諏訪を目指すのか?まとめ!再放送無しで見逃し動画配信やロケ地・撮影場所!星糞 黒曜石 糸静線 縄文海進とは?182
NHKブラタモリ #182「諏訪~なぜ人々は諏訪を目指すのか?・」
– 2021年8月21日(土)20:30~20:45 –
今回は、長野県・諏訪市で、縄文時代から現代に至るまで人々が何故諏訪を目指して集まるか?の秘密を解き明かすブラ旅でした。
人気の観光地・諏訪は、縄文遺跡が沢山あり、太古から人々が目指す場所と考えられてます。
今回キーとなる地層(断層)は、断層崖(だんそうがい)、糸魚川-静岡構造線(糸静線)、中央構造線(フォッサマグナ)、プルアパートベイズン、断層湖
そしてキーとなる石は、星糞(ほしくそ、ほしのくそ)、黒曜石(黒耀石、こくようせき)、片岩
更に「縄文海進」と呼ばれる事象です。
特に糸魚川-静岡構造線は諏訪湖の誕生と深い関わりが!?
この記事では次の情報をまとめています。
・諏訪ロケ地(撮影場所)
・諏訪の放送内容のレビュー(ネタバレ)
・≫≫諏訪の回でカットされたフォッサマグナの仕組みの「諏訪解説」とは?
・再放送は4月の番組改変で終了した
・ブラタモリの見逃し動画はU-NEXTで配信されている
・ブラタモリの見逃し動画配信は初回にプレゼントされる600ポイントを使って実質無料で視聴可能な理由
ブラタモリの再放送は番組改変により無くなりました。
ですので見逃した方は、見逃し動画配信で観るのがオススメです!
諏訪~なぜ人々は諏訪を目指すのか?~
諏訪大社の上社前宮で渡されたタモテバコによる本日のお題は・・・
「諏訪~なぜ人々は諏訪を目指すのか?~」
です。
案内役は諏訪信仰研究科の石埜三千穂さんです。
【撮影場所】オープニングは長野県諏訪の諏訪大社の上社前宮です。
諏訪大社は
・諏訪大社 上社前宮
・諏訪大社 上社本宮
・諏訪大社 下社春宮
・諏訪大社 下社秋宮
の総称です。
諏訪大社は全国に約1万社ある諏訪神社の総本社です。
諏訪は諏訪大社 上社前宮から見るとJR線の反対側の盆地から八ヶ岳の山裾までが諏訪です。
【ロケ地】諏訪湖と諏訪盆地を一望できる展望台「杖突峠パノラマ展望台」
昨日の #ブラタモリ で
タモさんも訪れた
諏訪湖と諏訪盆地を
一望できる展望台今はどうやら立ち入り禁止
みたいですね pic.twitter.com/gIOq5VQuhW— にゅり (@ssl9000k) August 22, 2021
広い場所ではありませんが、諏訪には年間1200万人の観光客が訪れます。
諏訪大社の境内にヒミツが?
【撮影場所】タモリさん浅野アナ御一行は本殿に向かいました。
諏訪大社で御柱の謎に迫る
【撮影場所】御柱
本殿手前にあるのが「御柱」です。
これは7年毎の寅と申の年(ブラタモリでは6年に一度と解説)に行われる「御柱祭」木落しに使われる柱です。
元々は社殿を建て替えるのが大きな目的で、社殿を建て替えるついでに氏子が御柱も立てるそうです。
上社の木落し坂
【撮影場所】上社の木落し坂
ここでは地形地質を30年以上研究している下諏訪町宿場町街道資料館・小口徹さんが解説を努めます。
諏訪湖は断層が幾つも有り、上社の木落し坂は、断層崖(だんそうがい)により出来た坂だそうです。
諏訪湖を囲むように断層、新潟県糸魚川から静岡県まで連なる糸静線「糸魚川-静岡構造線」がはしっています。
※薄い赤で示されているのが断層
この断層を上手く使ったのが上社の木落し坂です。
神秘現象「御神渡り」でも有名な諏訪湖はどう出来た?
「御神渡り」は、湖面を覆った氷が膨張と収縮を繰り返し、亀裂が筋状にせり上がる自然現象で氷点下10度以下の日が3日以上続かないと現象で、2021年は御神渡りが現れない「明けの海」となりました。
「明けの海」は3季連続となり記録が残る1443年(嘉吉3年)以降は74回目、平成以降だけで24回目となってしまいました。
御神渡りなんてもう見れないよ・・#温暖化 #奥さんに会いに行く #武田信玄#長野県 #諏訪 #諏訪湖 #ブラタモリ #タモリ #浅野里香 #平行四辺形 pic.twitter.com/MaW3zXNeWW
— ishige (@ishige) August 21, 2021
「御神渡り」は諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道である、というロマンチックな言い伝えがあります。
温暖化で男神と女神は、会えない切ない状況が続いています。
諏訪湖は平行四辺形の形です。
諏訪湖周辺の盆地を沿って走る断層は糸魚川-静岡構造線が左右に分断され楕円形を崩したような平行四辺形をしています。
諏訪湖周辺の盆地は、約120万年前、糸魚川-静岡構造線が断層がややS字にカーブした状態で横ずれて走っており、断層運動が起こりカーブの部分が引っ張られて落ち込んだり、カーブの部分が盛り上がったりして二手に分かれました。
その間に水が溜まって出来たのが「断層湖」である諏訪湖となりました。

横ずれ断層により
・引っ張られて落ち込んでできる陥没地が「プルアパートベイズン」
・押されて盛り上がったのが「プレッシャーリッジ」
といいます。
平行四辺形の諏訪湖は糸魚川ー静岡構造線の左横ずれ運動によって作られた盆地に水がたまったもの.横ずれ断層の運動によって作られた盆地を「プルアパートベイズン」といいます(右上のイラストを参照).図は産総研地質図ナビ(https://t.co/APqoAdBXR3)に加筆.赤線は活断層. #ブラタモリ #諏訪 pic.twitter.com/wWO7JW4N4R
— Makoto OTSUBO (@FaultMAN) August 21, 2021
諏訪湖は左横ずれ断層によって出来た陥没地プルアパートベイズンにあたります。
甲斐武田氏存命の時はまだこのくらいあったらしい?ということ?#ブラタモリ pic.twitter.com/9AzP0IZkFM
— きちにんさん (@cdKb7lJyy7ys6vv) August 21, 2021
江戸時代に行われた排水工事で現在の形になりました。
断層の本場だ!
「ブラタモリ・諏訪編」諏訪湖は中央構造線と糸魚川静岡構造線が交わる場所。諏訪大社はいずれも断層に沿って並んでいる。透明度の高い星糞こと黒曜石と、中央構造線に沿って産出する片岩の存在によって、縄文時代は人気の居住地となった。シームレス地質図、スーパー地形。#ブラタモリ pic.twitter.com/qbIm7hkm9i
— DAN杉本 (@DANkashmir3d) August 21, 2021
諏訪湖・木落し坂・御神渡りは、糸静線のおかげ!
縄文人がこぞって求めた「星糞」とは?
タモリさん御一行は、星糞峠途中の山へ。
諏訪湖地域は縄文時代中期は遺跡が多く発見されている事から日本一人口密度が多かったと考えられています。
糸川の翡翠、関東産の琥珀など様々な石やお宝が持ち込まれていることから、人々が諏訪を目指した、と考えられています。
星糞おじさんこと宮坂清・下諏訪町博物館長が案内人です。
ここで星糞と呼ばれる黒光りする石を採取しました。
下諏訪に、縄文人が求めた黒曜石があると聞いて行ってみた。
あるある、ゴロゴロ、天然ガラス!#ブラタモリ #黒曜石 pic.twitter.com/5ROW3kUUoK— Satsuki (@wankitu33) September 12, 2021
星糞の正体は黒耀石でマグマが急速に冷やされて出来た火山岩の一種です。
#鉱物日記 《岩石》
No.150 黒耀石(obsidian)黒曜石の表記がより一般的だが、正式には"耀"。
マグマが水中などで急冷されることにより生じる火成岩。成分はほぼSiO₂であり、その他Al₂O₃、Na₂Oなどを少量含む。
真っ黒のイメージがあるが、写真2枚目のようなまだら模様のものもある。 pic.twitter.com/3nM6NsL6dS— 井戸 (@I_O_DATA) May 27, 2020
縄文人は狩りに使う槍の矢じりや肉を切るナイフとして加工していました。
長野県小県郡長和町にある黒耀石体験ミュージアムのお土産として頂いた「星のナイフ」。ガラス質の黒曜石を使った石器で、本当に切れます! Obsidian knife made in Nagawa Town, Nagano pic.twitter.com/onA0yHr35M
— KGS (@kgs_karuizawa) September 17, 2018
「星糞」と呼ばれているのは江戸時代には火山岩という知識が無く、キラキラ光る為、ほしのかけらとか、お天道様の鼻くそ、つまり天から落ちてきたカスと考えられていたそうです。
この地域に転がっている黒耀石は、縄文人が掘り起こした後の残り滓だそうです。
#ブラタモリ 諏訪 星糞峠の黒曜石は「観察を楽しむ特徴がわかる #岩石図鑑」に載ってるよ(^-^)/ pic.twitter.com/TzTZtQIhUm
— Shoji Nishimoto (@aichi_granite) August 21, 2021
星糞の糞だ!
黒耀石は、実際に料理に使うとお肉がスパッときれる切れ味だそうです。
諏訪を中心に半径250キロメートルに沢山流通しており、北海道までも流通が確認されており、諏訪の黒耀石は全国の縄文人が憧れるブランド物であった事が分かっています。
この黒耀石こそが縄文人を諏訪にひきつけた宝です。
縄文人は見た目で諏訪産の黒耀石とわかったと考えられています。
諏訪ものだ!
全国に黒耀石はありますが、諏訪の黒耀石は太陽など光にかざすと透明になり、ガラスのように透けて見えます。
↓の下社でいただいた黒曜石、ブラタモリ見た天さんが電気に透かしてみたら綺麗に透けてる!ブラタモリ見なかったら気づかなかった✨ pic.twitter.com/JnUhfa3JWm
— 想 (@kY8Bm29nPIwKgmK) August 21, 2021
透明度の高い長野県の黒耀石。
新しいものを作れる機会にわくわくしている〜 pic.twitter.com/qGoOEQXIyS— shiotsu miyuki (@C02_miyuki) May 25, 2021
非常に透明度が高くて美しい為、宝石の様に扱われステータスがあった事が諏訪の黒耀石が縄文人を惹きつけたと考えられています。
日本最古?縄文の採掘跡にタモリさんも興奮!
【撮影場所】星ヶ塔黒曜石原産地遺跡(下諏訪町)
縄文人が集った痕跡で縄文人により黒曜石の大規模な採掘を行った最古の遺跡で、2015年(平成27年)3月10日、国史跡に指定されました。
日本で”最古の鉱山”です。
この採掘場は2段の階層になており、黒曜石層の上に白っぽい流紋岩層が重なっています。
マグマが数千年~数万年で冷え固まった岩石
黒曜石
マグマが数時間~数年で冷え固まった岩石
この採掘場では1トン近い黒曜石が採掘されたと考えられています。
久しぶりに..「取ったど~」#ブラタモリ#星糞 pic.twitter.com/TSsTCdRZLl
— おおみ oomi🍀 (@oomikun1) August 21, 2021
縄文時代にはゴールドラッシュならぬ黒曜石ラッシュが起こっていたのですね!
https://t.co/P3qhQ1MyBC
忘れてたので写真貼っときます#茅野 駅にある #黒曜石&先ほどのツイの修正
片岩に対しては"珪長質"普通使いませんね "珪質"でいいかと #ブラタモリ #諏訪 #松本 pic.twitter.com/oK56RvB3hU— mica(マイカ) (@mica_9999) August 21, 2021
JR茅野駅には黒曜石がホームに飾ってあるそうです。
縄文人の生活を豊かにした諏訪の片岩とは!?
タモリさん御一行は横河川の河原に移動しました。
ここでは、小松隆史糸尻考古館館長が案内人です。
この河原にはは片岩を採取しました。
片岩は圧力が加わってギューってなった石
縄文人は片岩を石の鍬に使われたと考えられています。
縄文人は高度な植物栽培の技術を持っていたそうです。
この片岩を利用し農耕を行ったと考えられてます。
糸魚川―静岡構造線と中央構造線が交差する諏訪の魅力
この辺りは片岩の地質体になっています。
縄文人にとって片岩が手に入る諏訪は魅力的な場所だったと考えられています。
糸魚川―静岡構造線と中央構造線が交差する点に諏訪大社・上社前宮がある
中央構造線上には豊川稲荷、伊勢神宮、高野山、石槌山と聖地が続いている
昨日のブラタモリで知った事
諏訪大社は糸魚川ー静岡構造線と、中央構造線の交わる場所にある、という事と、中央構造線上に主だった寺社がつくられていた事。
地質学の知識が全く無かったはるか古の時代からその場所を選んだのは、地震を鎮めるためなのか、「何か」を感じての事なのか、不思議😳⛩️ pic.twitter.com/Q3KBuSGDYU— みどり (@midori_hisui216) August 22, 2021
断層の上ってのは人が感じるんでしょうね
危険で鎮めなきゃという感じでつくっているのかね?
≫≫諏訪の回でカットされたフォッサマグナの仕組みの「諏訪解説」
この片岩の加工技術は7000年くらい前に関東からもたらされたと考えられています。
その頃、縄文海進と呼ばれる現在に比べて海面が2~3メートル高くなり、 日本列島の各地で海水が陸地奥深くへ浸入した現象が起こりました。
この現象により東海や関東の縄文人は内陸へと向かいました。
諏訪は目指しやすい場所だったからでした。
諏訪を目指しやすかったのは断層が関係している様です。
諏訪湖から富士山が見えるのはなぜ?
最後にタモリさん御一行が訪れたのは諏訪湖湖畔です。
【撮影場所】
天気が良いと山と山の間に、およそ100キロメートル離れた富士山が現れます。
諏訪湖っ端から富士山見えるのって諏訪民には当たり前でも全国区からだとけっこう驚きなのね😅
諏訪は良きところ pic.twitter.com/EByNSa1NR6
— 玉川猫 (@tamagawaneco) August 21, 2021
ブラタモリ、舞台が諏訪でした。
次回は松本とよく知っている場所なので楽しみです。
諏訪から山を登った霧ヶ峰からの綺麗な富士山が見れます。
こんな感じ#ブラタモリ pic.twitter.com/rEFLVnSxLs— RPG博物館 (@iida_game) August 22, 2021
この絶景は、葛飾北斎の富嶽三十六景・信州諏訪湖にも描かれています。

100キロ先の富士山が見えるのは地層が諏訪湖から富士山まで一直線に走っている為、谷が連なり、隔てるものが何も無いからです。
富士山からのびる谷は縄文人が諏訪湖を目指しやすかった理由です。
縄文海進により住む場所を失った縄文人が、断層が作った谷を辿ってたどり着いたのが美しい諏訪湖。
そこには、黒曜石、片岩など生活を豊かにする恵みが有りました。
そんな諏訪は縄文人にとって奇跡の場だったのかもしれません。
タモリさんの「諏訪#182」まとめ
タモリさんは、今回のお題「諏訪~なぜ人々は諏訪を目指すのか?」をこうまとめました。
黒曜石が出るのも片岩が出るのも大断層のおかげですね
2つの大きな断層がここで出会ってるんですから
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